SONY h.ear go 2 SRS-HG10の魅力とデメリット、他との比較
これは小型のモバイルBluetoothスピーカーとしては、最高品質のひとつといっていいでしょう。
SONY h.ear go 2 SRS-HG10
ソニーならでは、国産モデルならではの魅力が凝縮されている印象を感じます。
単にスピーカーとしてはもちろん、面白いモバイルガジェットとしても、見ていて楽しいです。
もくじ
スペックについて
ソニーSRS-HG10のスペックです。
大きさ : 幅204 × 高62 × 奥行 60mm
重さ : 700グラム
スピーカー : 35mm × 2
最大出力 : 24W(12W + 12W)
Bluetooth : バージョン4.2
コーデック : SBC/AAC/LDAC
ハイレゾ : 対応
NFC : 対応
Wi-Fi : 対応
DLNA : 対応
防水 : なし
入力端子 : Micro USB、オーディオミニジャック
持続時間 : 約12時間(Bluetooth接続時)
付属品 : マイクロUSBケーブル、ACアダプター
カラー : ムーンリットブルー、ペールゴールド、グレイッシュブラック、トワイライトレッド、ホライズングリーン
重さ : 700グラム
スピーカー : 35mm × 2
最大出力 : 24W(12W + 12W)
Bluetooth : バージョン4.2
コーデック : SBC/AAC/LDAC
ハイレゾ : 対応
NFC : 対応
Wi-Fi : 対応
DLNA : 対応
防水 : なし
入力端子 : Micro USB、オーディオミニジャック
持続時間 : 約12時間(Bluetooth接続時)
付属品 : マイクロUSBケーブル、ACアダプター
カラー : ムーンリットブルー、ペールゴールド、グレイッシュブラック、トワイライトレッド、ホライズングリーン
「対応」しているものが多い!
全体として、音質を高める機能が充実しています。据え置き型のネットワークオーディオのスペックを見ているみたいですね。
カラーは5色展開で、全体的に淡い色合いです。前モデルははっきりとした濃い色だったので、ここは好みになりますが、個人的には高級感があって新しいほうが好きです。
サイズは500mlのペットボトルを横倒しにして四角にしたような感じで分かりやすく、ほどよい大きさです。最近のモバイルBluetoothスピーカーは大型化の傾向がありますが、やはりこれぐらいのサイズだと安心感があります。
そしてこのサイズから驚くべき音がでるのが、このSONY SRS-HG10の大きな特徴、まあ「このサイズで驚くべき音」なんてのは、すでに他のスピーカーでもけっこう体験ずみで、もはやこういった表現そのものが陳腐になりつつあるのですが、SRS-HG10は、それまでの製品をこえた驚きがあります。
音質について
SRS-HG10の音質は
・低音から高音までバランスよく鳴る
・クリアで綺麗な音
・クリアで綺麗な音
が特徴に感じます。
とくに印象にのこったのは、音のきめ細かさで、「まるで楽器の音が目の前にあるみたい」な感覚があったことです。
本格的なオーディオでは、スピーカーそのものじゃなく、まるで空中に見えない楽器があってそこから演奏されているように聴こえるものがありますが、SRS-HG10も少しそういった立体感を感じました。
よく小型スピーカーで
「このサイズでこの音が出るとは!」
というのは、たいていは低音のインパクトで、小さいのに迫力があるというニュアンスのことがほとんどです。
しかしこのSRS-HG10は、そこからさらにオーディオ機器としての音質まで追求しはじめているように思います。「EXTRA BASS」ボタンで低音の効きをかえることもできるので、インパクトをもとめる場合と繊細さを求める場合で使い分けることもできます。
こちらの動画はSONY h.ear go 2 SRS-HG10のきめ細かい音がよくあらわれていると思います。
楽器やボーカルがとてもリアルに感じます。
音質については実機で確認するのが一番ですが、動画でも大きめのスピーカーやイヤホンを使えば。音の傾向は多少分かると思います。
もちろんモバイルスピーカーなので、5万円や10万円もするような本格的なオーディオの音質はもとめられませんが、「このサイズでこの性能!」という感激は、昔で言えばウォークマン(今でもありますが)とか、iPhoneやXperiaなどの高性能スマートフォンが出始めのころを思い出します。
スポンサーリンク
メリットについて
SRS-HG10のよいところは
・高いレベルでバランスがとれている音質
・豊富な入力方法
・それでいてコンパクト
・豊富な入力方法
・それでいてコンパクト
音質については先ほど触れましたが、ソニーならではの綺麗な音はSRS-HG10にもあります。「綺麗な音」は安いスピーカーだと「キンキンと疲れる音」にもなりやすいですが、これぐらい品質が高いとその心配も少なさそうです。
入力方法は一般的なオーディオミニプラグと無線のBluetoothの他に、より高音質なWi-FiとUSB接続に対応しているのが強みです。
Wi-Fiはルーターを接続する必要があるので、外で気軽に使えるわけではありませんが、その場合はBluetoothも使えるので安心ですね。
コンパクトなサイズもポイントです。最近のBluetoothスピーカーは高音質になるほど大きくなる傾向がありますが、SRS-HG10のペットボトルぐらいの大きさはカバンの負担になりにくいですし、でーんと場所をとることもないです。
デメリットは?
いっぽうで、気をつけないといけない点として、つぎのものがあります。
・価格が高め
・機能面はおさえめ
・大音量はそこまでない
・機能面はおさえめ
・大音量はそこまでない
価格は2万円以上するので、他のメーカーの主力モデルが1万円~2万円弱なのを考えるとけっこう高いです。さすがに1万円クラスのものと比較すると音質の違いは明らかですが、15000~20000円ぐらいのものと比べると「好みの問題」になってきますので、結果的に割高感を感じるかもしれません。
防水はなく、再生時間も12時間とこのクラスの製品としては少なめです。再生時間は12時間あるのでそこまで心配いらないかもしれませんが、風呂場や雨の屋外とかを想定しているなら他の製品を選んだほうがいいでしょう。
また、SRS-HG10はきめ細かいリアルな音質なので、じっくりと音楽を聴けるかわりに、どんどんがんがんという迫力をもとめるには、向いていないと思います。広い場所でとにかく大音量をもとめるならSRS-XBシリーズのほうがいいでしょう。
こればっかりはサイズが小型なのでしょうがないですね。とはいえ「EXTRA BASS」ボタンで低音を強くできますし、最大出力も24ワットあるのでポータブルスピーカーとして部屋でひとりで聴く分には十分ですね。
SONY SRS-HG10のAmazonでの価格
他の製品との比較
Bose SoundLink Revolve
モバイルBluetoothスピーカーでは常に比較対象となるボーズの製品です。価格も同じくらいなので一番のライバル製品といえるでしょう。
大きく違うのはBose SoundLink Revolveは円柱形の360°音が広がるタイプになったことに対し、SONY SRS-HG10は従来どおりのステレオスピーカーなことです。
ソニーは音の広がりはありますが、さすがに360°にはおよばないです。逆に正面だけで聴くならステレオなぶん有利だと思います。
そのほかボーズのメリットは
・どしっとした迫力がある音
・やや低音より
・防水
・耐衝撃設計
・やや低音より
・防水
・耐衝撃設計
ソニーのほうは
・クリアで綺麗な音
・高音、中音、低音までバランスがいい
・Wi-FI、ハイレゾ対応
・高音、中音、低音までバランスがいい
・Wi-FI、ハイレゾ対応
重さはボーズが670グラムでソニーが700グラムなので、違いはありますがそこまで気にしなくていいと思います。ズッシリ感は否めませんが、このクラスのスピーカーとしてはどちらも軽いほうです。
使い方としては
Bose SoundLink Revolveは360°と防水があるので
外でも使う、部屋をあちこち移動しながら音楽を聴く、大勢で聴く
SONY SRS-HG10はステレオできめ細かい音なので
屋内で落ち着いて音楽を聴く
外でも使う、部屋をあちこち移動しながら音楽を聴く、大勢で聴く
SONY SRS-HG10はステレオできめ細かい音なので
屋内で落ち着いて音楽を聴く
のに向いていると思います。
サウンドリンクリボルブの個別記事はこちらにあります。
Bose SoundLink Revolveは新定番モデル?他機種との比較もくわしく
SONY SRS-XB31
同じソニーの製品ですが、コンセプトが違います。
SRS-XB31のメリットは
・再生時間が長い(24時間)
・防水
・モバイルバッテリーにもなる
・価格が安い
・より大音量が出せる
・防水
・モバイルバッテリーにもなる
・価格が安い
・より大音量が出せる
SRS-HG10のメリットは
・とにかく音が綺麗でいい
・Wi-FI、ハイレゾ対応
・小型で軽い
・デザインに高級感がある
・Wi-FI、ハイレゾ対応
・小型で軽い
・デザインに高級感がある
音質はやはりSRS-HG10のほうがワンランク上で、クリアな音をだしてくれます。それでいてサイズが小さいので、やはり価格が高いだけのことはあります。
SRS-XB31は重さが890グラムもあり、デカくて重いですが、そのぶん音量が出ます(最大出力30ワット)。あと防水やバッテリーなどの機能がとにかく強力で、うまくSRS-HG10のデメリットとなる機能をおさえています。価格も5000円以上安くなります。
SRS-XB31は多機能なので
屋外利用、広いところで大音量、長時間の外出向き
SRS-HG10は音質がいいので、
しっかりと音楽を楽しむ
屋外利用、広いところで大音量、長時間の外出向き
SRS-HG10は音質がいいので、
しっかりと音楽を楽しむ
なんかさっきのBose SoundLink Revolveと似たような結論になっていますが、機能と音質の差はこちらのほうがよりあります。
SONY h.ear go SRS-HG1
前のモデルとの比較です。
パッと見ると色がちがうだけのマイナーチェンジのように見えますが、良くなっている点として
・スピーカーそのものを設計しなおしている
・重さが90グラム軽くなっている
があります。・重さが90グラム軽くなっている
メーカーによると「よりクリアで広がりのある中高域を実現している」とのことですが、個人的な感覚としても、SONY h.ear go 2 SRS-HG10の音を聴いて印象にのこったのは中音と高音の立体感でした。
数字的なスペックとしては重さがある程度軽くなっている他はほとんど同じですね。
「音が良くなっている」という、見えない部分にどこまで価値を置くかですが、SONY h.ear go 2 SRS-HG10はモバイルBluetoothスピーカーでは最先端を行っている機種のひとつといっていいでしょうから、まよったら最新のモデルのほうが満足しやすいと思います。
ただ、SRS-HG1も十分に完成度は高いので、本体のデザインなど、この製品の音質以外の部分を重視している、音はそこまで細かくこだわらない、あるいは前モデルのカラーのほうがいいなどの場合は、あえてSRS-HG1にすれば購入価格をおさえることができます。旧モデルはだいたい5000円ぐらい安くなる傾向があります。
こちらでくわしく述べています。
SONY h.ear go SRS-HG1はついにBoseを超えたか?
まとめ
最後にひとつだけ注意点として、いくら高音質といっても、据え置き型オーディオや重さ何キロもするような大型スピーカーとは比較にできないという点です。
h.ear go 2 SRS-HG10はモバイルBluetoothスピーカーで、しかもどちらかというと小型のモデルなので、そういったものと比較するのはスマートフォンをデスクトップパソコンと比べるようなものです。
まあこんなことは言うまでもないことなのかもしれませんが、SRS-HG10ぐらいの価格帯の製品になるとうっかり比べてしまいそうになりますので、念のため。
それでもh.ear go 2 SRS-HG10は大きなコンポと並べてもちょっと聴くと「どっちが鳴ってんの?」と迷いそうなぐらいのポテンシャルはありますし、なにより手元に置いて聴いたときの小さな音の空間はとても魅力です。
小型のボディでとても高い品質という、日本製品のよさをそのまま体言したようなスピーカーですね。モバイルBluetoothスピーカーではありますが、USBやWi-fiなど多彩な入力、ハイレゾに対応しているあたり、ミニミニオーディオといった感じでもあります。
・屋外でのハードな使用
・広いところで大音量
・広いところで大音量
このような用途には向きませんが
・きめ細やかでワンランク上の音質
・気軽に持ち運べるコンパクトさ
・気軽に持ち運べるコンパクトさ
こういったものを望むなら、とても良く、高級感のあるデザインもあって、持っていて嬉しくなるような製品だと思います。
最近のトレンドでもある防水や大型化をやらずに、ひたすら「コンパクトなボディに高音質」を追及している硬派なスピーカーと言えます。こういったストイックさのある商品はいいですね。
僕もそうなのですが、防水機能はほぼ使わないという人も多いと思います。それならば音質重視のこのモデルはよい選択になりそうです。
スポンサーリンク
タグ:スピーカー