プロバイダーとは何なのか謎?こんな意味があるものです
光回線の手続きをしていると、「プロバイダーはどこにしますか?」と聞かれることがあります。
これは予備知識がないと99%の人が、「そんなこといきなり聞かれても、プロバイダーとはなんですか?」と思うことでしょう。
分からないので質問しても、多くの場合、「インターネットに接続するために必要なものです」という非常に簡単で、かつ問答無用で選ばざるをえない答えが返ってきます。
これは別に手を抜かれているというより、プロバイダーとは何か簡単に説明しようとするとそうとしか言いようがないからだと思います。
光回線の手続きって、いろいろ決めることがあるので、そんなに説明に時間をかけてもいられないでしょう。
しかしこれでは「なんかいらないオプションをつけさせられたのでは?」と心配になるかもしれません。
いったいプロバイダーとはなんの意味があるものでしょうか。
プロバイダーとはどんな意味?
プロバイダーとは「回線とインターネットを接続するサービス」です。ISP(インターネットサービスプロバイダー)ということもあります。
これは個人でインターネットをするためには事実上必須といえるもので、
回線業者と契約 + プロバイダーと契約
をすることによって初めていつものインターネットができるようになります。
「回線業者」とは「フレッツ光」や「auひかり」などおなじみのもので、「プロバイダー」とは「OCN」や「ビックローブ」など、「そういえば聞いたことあるかな…」というものからあまり知られていないものまで沢山あります。
とりあえずはこの認識で大丈夫です。
大丈夫なんですが、これだけでは
「まって、フレッツとかの光回線業者はインターネットをするための会社でしょう? インターネットの回線業者と契約したんだからそれだけでインターネットさせてくれよ」
と思うかもしれません。なんの意味があってわざわざプロバイダーなんてものが別にあるのでしょう。
まあそれは「そういうものだ」としか言いようがないですが、理由があるとすれば
・インターネットが普及した経緯
・利用する人がプロバイダーを選べるようにするため
というのが考えられます。
光回線はそれだけではネットに接続されていない
インターネットが普及する前のころを考えてみます。
むかしむかし、といっても数十年前ぐらいですが、そのころは家庭の通信といえばなんといっても電話でした。インターネットなんて影も形もなかった時代です。
電話といっても携帯電話もなかったので有線、つまり物理的に線を家までひっぱってくる固定電話です。日本中の家に電話線をはりめぐらせるのは大変な労力だったと思います。
そのようにして便利な電話が普及しましたが、やがてさらに便利なインターネットが普及していきます。
各家庭にはすでに電話線があるので、それをデータのやりとりに使えば家庭でインターネットができる夢の未来が来るのですね。
しかし電話線が接続されているのは、電話です。
インターネットは
「サーバーという機械においてある文字や映像のデータ」を「自分のパソコンやスマートフォン」にダウンロードやアップロードすることによってできます。
つまり、「家のパソコンやスマートフォン」が「世界のどこかのあるサーバー」に接続される必要があります。
しかし電話線が接続されているのは、さっきも言った通り、電話です。家の外から無限の世界へ向かっているように見える電話線も、結局つながっているのは「世界のどこかにある電話」です。
これではインターネットはできません。
そこでプロバイダーの出番です。
プロバイダーは電話線をサーバーなど、つまり「インターネットの世界」に接続してくれます。これが回線と別にプロバイダーと契約する意味です。
また世界中にあるパソコンやスマートフォンから、自分の機器に正確にデータを送ってもらうためには、各パソコンやスマートフォンに電話番号や住所にあたるものを割り振る必要がありますが(IPアドレスといいます)、これもプロバイダーがやってくれます。
「スマートフォンには電話番号あるけど?」と思うかもしれませんが、電話番号はあくまで音声通話をするためのものなので、インターネットの文字や映像を送り届けるためには電話番号と別にIPアドレスが必要なのです。
ということで、インターネットをするために
電話回線 + プロバイダー
が必要になりますが、これで夢のインターネットが実現しました。
やがてより高速な光回線が普及して、こちらが主流になってきます。
この場合も電話回線が光回線に変わっただけで、考え方は同じです。
フレッツ光やauひかりなどの回線業者は、光ケーブルを家までひっぱってくれますが、それだけではできることは結局電話(ひかり電話)だけです。
最先端のケーブルをひっぱってきながら、結局電話だけなんて…!
ということで、やはりプロバイダーの出番です。
そのため最初に言った通り
光回線の業者と契約 + プロバイダーと契約
がインターネットをするために必要ということになります。
必要になるといっても、最近の光回線のプランはじめからプロバイダー料こみになっているで、とくに追加料金はいらないことが多く、そこまで複雑に考える必要はないです。
これでプロバイダーとはなになのか、どんな意味があるのかは、なんとなく分かったかと思いますが、
「スマートフォンを契約するときにそんなこと言われなかったけど?」と思うかもしれません。
しかし実際にはスマートフォンの場合も同様です。
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スマホなどのモバイル回線の場合
スマートフォンやWiMAXなどのモバイル回線の場合、プロバイダーはセットで契約されています。
たとえば携帯ショップで料金プランの説明をされるとき、
spモード(ドコモ)
LTE NET(au)
ウェブ使用料(ソフトバンク)
LTE NET(au)
ウェブ使用料(ソフトバンク)
こういったものが月300円ぐらいであったと思います。
この基本料金でもデータ使用料でもない謎の料金について聞くと、
「インターネットをするために必要なものです」
とやはり、よく分からないまま問答無用につけざるをえない説明を受けることになると思いますが、これがプロバイダーにあたります。
WiMAXや格安SIMにはこういったものはありませんが、この場合は基本料金にプロバイダー料がふくまれていると考えればいいでしょう。
そうすると、今度は
「光回線もはじめからセットにしてくれれば選ぶ手間がはぶけるんじゃないの?」
という疑問がでてきます。
電話回線と違い、光回線はだいたいインターネットが目的でしょうから、プロバイダーも一緒にしちゃえば簡単だというのはもっともな話です。
選んだプロバイダーによる違い
光回線もプロバイダーがセットになっているところもあります。
たとえば速度や料金で評判のいい「NURO光」は選べるのが「So-net」というプロバイダーのみです。
選ぶ手間がないので、モバイル回線のようで簡単ですね。
一方でみんな知っているであろう「ドコモ光」は選べるプロバイダーが20社以上、なんだかよく分からないくらいあります。
こちらは「どれにしよう?」となりますが、なんで選べるのかというと、選ぶところによって細かいサービスが違うからです。
プロバイダーによってはインターネットに接続するサービスのほかに
・プロバイダーメールが使える
・ブログやホームページをつくれる
・セキュリティソフトがおまけでつく
・ルーターの設定などをやってくれる
・ブログやホームページをつくれる
・セキュリティソフトがおまけでつく
・ルーターの設定などをやってくれる
などのサービスをしてくれるところもありますので、自分にあったものを選ぶことができます。料金も月数百円ぐらいですが変わることもあります。どうせなら選択肢は多いほうがいいですよね。
とはいえ、単にインターネットをするだけならどこでも出来ますし、それだけで十分という人も多いでしょう。
回線業者選びにくらべるとプロバイダーはそこまで違いはないと思います。
OCN(NTTグループ)
Yahoo! BB(ソフトバンクグループ)
BIGLOBE(ビッグローブ、KDDIグループ、以前はNECグループ)
au one net(KDDIグループ)
So-net(ソネット、ソニーグループ)
Yahoo! BB(ソフトバンクグループ)
BIGLOBE(ビッグローブ、KDDIグループ、以前はNECグループ)
au one net(KDDIグループ)
So-net(ソネット、ソニーグループ)
このあたりは代表的なものですね。分からなければ上記のものを選んでおけば無難だと思います。
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