ビットレートについて

ビットレートとは1秒あたりのデータ量です。曲の長さが同じ場合、ファイルサイズはこのビットレートで決まります。単位はbpsやKbpsで表され、1Kbpsは1000bpsとなります。音楽ファイルの場合、通常Kbpsが使われます。


ここでは、ビットレートを変えると、どの程度の音質になるのかを大まかに説明します。




MP3のビットレート

MP3で音楽を保存する場合、128Kbpsで通常音質、192Kbpsや256Kbpsが高音質とされています。最大で320Kbpsまで上げられます。携帯機器に付属のイヤホンを差して外で聴く、という様な場合だと違いはあまり分かりませんが、専用のオーディオ機器で聴いた時には差が出ます。128Kbpsより少なくすると音質の劣化が分かりやすくなってきます。


AAC、WMAのビットレート

AACやWMAなどの場合は圧縮効率が良いので、96Kbpsや、64Kbpsぐらいまでビットレートを下げても比較的音質は保てると言われています。しかしこれらの形式でもビットレートを高くしたほうが音質は良くなることには変わりないので、なるべく高めに設定したほうがいいでしょう。128Kbpsでも音質が良いと言われますが、出来れば192Kbpsぐらいにしたほうがいいと思います。


ビットレートとファイルサイズ

ビットレートの単位の「bps」は「bit per second」の略、つまり1秒あたりのビット数のことです。なのでビットレート数に曲の秒数を掛けてやればファイルサイズを求めることが出来ます。


このとき注意する点としては、一般的に容量を表す単位は「バイト(B)」なのに対して、ビットレートを表す場合は「ビット(b)」を使っていることです。8ビットで1バイトとなります。


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例えば5分の曲を、192Kbpsで取り込んだとします。


192Kbpsは「1秒あたり192キロビット」です。ビットでは分かりにくいのでバイトで表すと、前述の通り8ビットで1バイトなので、「192キロビット」は「24キロバイト」となります、つまり「0.024メガバイト(MB)」です。

したがって192Kbpsとは「1秒あたり0.024MBの容量を使う」ということです。5分の曲は、300秒なので、0.024MBに300秒を掛けて、7.2MBということが分かります。


ビットレートとファイルサイズの関係はこのようになっています。

ちなみに、CDを圧縮せずにWAVEで取り込んだ場合、ビットレートは1411.2Kbpsです。


可逆圧縮の場合

FLACなど、可逆圧縮形式でもファイルサイズを変更出来るものがありますが、可逆圧縮形式の場合はビットレートを直接指定してファイルサイズを変更はせず、圧縮率を高くするか低くするかを数段階で指定することになります。


可逆圧縮の場合、圧縮率を上げてファイルサイズを小さくしても音質は下がりませんが、圧縮作業に時間が掛かるようになります。また再生時のCPU負荷が高くなり、場合によっては再生が追いつかず音が途切れたりします。


可逆圧縮でも極端な高圧縮にはしないほうがいいでしょう。


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